動画④:ドルコスト平均法ゲームのフィードバック (21分)
初期設定の3パターンの説明ポイント
動画
内容の説明
ドルコスト平均法ゲームの9つのフィードバックポイントについて、解説します。
初期設定されてる3つのパターン(①山田様自宅、②高木様オフィス、③木下様喫茶店)を元に、解説します。
1.下落メリットの説明(量が買える)
ドルコスト平均法は、むしろ、最初下がった方が、沢山「量」を買えるのでよい。
(上記例) 山田様 ポイント①
オレンジの世界大型は、序盤に大きく下落したことで、量を積み上げることができた。
序盤・中盤の値下がりは、かなり重要。
■その他の例
高木様 ポイント①:高木様のポイント①もかなり重要。値段が下がる威力の説明に使える。
木下様 ポイント①:木下様のポイント①は、少し「量」の視点になれた人に出すと効果的。
(量は大事だけど、価格も大事という視点を伝えるため)
2.順調に上昇しても、悪くないことの説明
順調に上昇した場合、終盤のリスクは減る(量が少ないから)。利益も出る点の説明。
(上記例) 山田様 ポイント②
インドは順調に上昇していて、しっかり利益を出している。
■その他の例
高木様 ポイント②:赤の中国成長とピンクのインド成長は、順調に上昇しても利益が大きく出ている。
3.順調に上昇しても、下落してもどちらでも良い
【重要】つまり、説明ポイント1と2を合わせると、次のことが言える。
ドルコスト平均法は、順調に上昇しても、順調に下落してもどちらでも良い。
重要なのは、終盤に少し上昇していること。だから、世界経済の成長に乗る為に、「世界株式」を活用する。
株式を選ぶと、数年ごとに下落局面も来るが、ドルコストなら、それは「量」を買い込むチャンスになる。
ドルコストの鉄則は「世界株式の成長」に乗ることで、細かい商品の値動きは、気にしないで良い。
(上記例) 高木様 ポイント③
4.始めるタイミングの視点(序盤は全然関係ない)
ドルコスト平均法は、序盤の成績のブレ幅は少ない。理由は買えている「量」が少ないため。
序盤・中盤に値下がりを心配する必要は一切ない。
むしろ、序盤・中盤の値下がりは歓迎すべきこと。
だから、ドルコスト平均法をするなら、早く始めた方が良い。
早く始めた方が、多くの「量」を買えるから。
(上記例) 山田様 ポイント⑤
この視点は非常に重要なので、複数パターンで確認するようにしましょう。
■その他の例
5.終盤の安定運用の視点
終盤は値動きが重要だから、ある程度上手くいったら安定運用を視野に入れます。
ただ、これは数十年後の話なので、あまり考えすぎてもどうにもなりません。
まずは、スタートすることが重要なので、「将来はそういうリスクもあるので、終盤には安定運用も視野に入れておきましょう」という点と、「終盤の成長が重要なので、世界の株式を持ちましょう」という2点を説明します。
(上記例) 山田様 ポイント⑤
■その他の例
6.途中経過の重要性
最後の値段が同じでも、途中の価格の差によって、運用成績に差が出てくる。
最後の価格が同じ様になるなら、途中はむしろ「下がっていた方が良い」
(上記例) 高木様 ポイント④
高木様のインド成長と、中国成長はこの特徴を伝えるのに非常に適しています。
終わり値や値動きは、両商品ともほとんど同じですが、利益額を比較すると、約2倍の差が開いています。
理由は、中国成長の方が、インド成長よりも価格が低い時期が続いているので、「量」を少しずつですが、たくさん買えたからです。
「チリも積もれば山となる」と言いますが、それが長い時間続くと、大きな量になります。
そして、最後に少し中国成長が上昇したことで、一気に利益が膨らみ、これだけ似たような値動きでも利益額で2倍の差が開いたのです。
この特徴がわかると、運用中に下落が続いても、不安になることはないでしょう。
木下様 ポイント③:木下様のポイント③も非常にわかりやすいので、ご活用ください。
山田様 ポイント③:大きく価格の動きが違うので、見やすいと思います。
7.リバランスの視点
リバランスについては、ドルコスト平均法は序盤・中盤はあまり意味がありません。
最初の数年間は不要です。
中盤から終盤に「量」が貯まってきたころに、見直す程度でよいでしょう。
リバランスのややこしい点は、商品の「価格差」が「資産配分の差」とは異なるからです。
仮に、Aという商品が2倍になり、Bという商品が1/2になっても、その比率で資産配分がずれるわけではないのです。
商品Aが2倍になっても運用成績が2倍にはならないし、商品Bが1/2になっても運用成績が1/2にはなりません。
価格の差を見るほど、資産配分のズレは起きないのです。
(すべて量×価格で説明は可能ですが、初めてする人には難しすぎると思います。)
詳しく知りたい方は、参考図書の「終わりで大きく儲かるつみたて投資」、「積立投資のすべて」を参照ください。
ですから、リバランスの視点は、始める前に深く説明する必要はなく、「中盤や終盤が近づいてきたら、運用を見直しましょう」という程度でいいと思います。
フォローという点では、定期的にゲームに参加してもらい「量」の視点を再確認してもらったり、長期分散投資の基本を改めて確認することが重要です。
8.10年目と20年目の成績の比較
中間成績が良い人は、最後の成績が悪くなる人が多く、中間成績が悪い人は、最後の成績がよくなる人が多です。
(上記例) 高木様 ポイント⑤
ゲームの流れでも説明しましたが、10年目に「価格」が下がって、運用成績が悪い人には、「これから楽しみですね」とケアしてあげましょう。
9.インフレとの比較
「成績」グラフの下にインフレ率が表示されます。
ゼロ金利の預金(黒い線は累計投資額ですが、実質預金していったケースのイメージ)にしていては、インフレに負けてしまうと説明します。
つまり、預金にしていると価値が目減りすることを伝えます。
インフレ率は過度な数値は違和感があると思うので、1~2%が妥当でしょう。
(上記例) 山田様でインフレ率2%
以上、ゲームの基本となる8つのフィードバックポイントを解説しました。
何度か説明したら、すぐに覚えられますので、積極的に説明してみましょう。