ドルコスト平均法ゲームの運営の流れ
ドルコスト平均法ゲームを開催する時の運営の流れを解説します。
基本的な構成
ゲームを2時間で行う場合の雛形を紹介します。
【1】じぶん年金が必要な理由:10分
【2】ドルコスト平均法の基礎:15分
【3】ドルコスト平均法ゲーム:25分
【4】具体的なじぶん年金の作り方:20分
【5】じぶん年金が必要な理由(2回目):20分
【6】質疑応答・アンケート:30分
順番に説明します。
【1】じぶん年金が必要な理由:10分
最初は自己紹介や、じぶん年金が必要な理由などを簡単に説明します。
年金が減るリスク、長生きリスク、収入が増えない、税金が増える・・・
これから厳しくなる社会環境について、簡単に説明して、じぶん年金作りが必要な理由を解説します。
注意点は、ここであまり不安を煽りすぎないことです。
あくまで、軽く目的を確認する程度にしておきましょう。
【2】ドルコスト平均法の基礎:15分
次に、ドルコスト平均法について、基礎を解説します。
一番、重要なのは「量」の視点を伝えることです。
参考記事(会員):ドルコスト平均法の公式
「量」の視点を3ステップで説明して、半値になってものグラフと、元に戻ったらのV字グラフを使って、クイズを出して、「投資の成績=量×価格」を覚えてもらいます。
*グラフについては、会員登録頂くとコンテンツバンクからダウンロードできます。
ここでのポイントは2つです。
1. 「量」の視点を3ステップで解説すること→とにかく「量」の視点をしっかり伝える
2. クイズを使って、「投資の成績=量×価格」を覚えてもらう
【3】ドルコスト平均法ゲーム:25分
ドルコスト平均法の基本を覚えてもらったら、いよいよドルコスト平均法ゲームです。
まず、ゲームを作成し、債券以外の6つの商品に適当に文字を入れてセットします。
複数年入力ボタンを押し、1年目に50の数値を入れます。
そして、2年目から5年目までの数値を参加者の方に適当に数値を言ってもらいます。(1〜49の間)
そして、5年目まで進んだら、価格のグラフを見せて、1位・2位・3位で儲かっている商品を予測してもらいます。
ここで答え合わせ・採点をして、フィードバックするポイントがあれば、解説します。
同じことを6年目から10年目、11年目から15年目、16年目から20年目を3回繰り返します。
20年目まで行ったら、採点をして優勝者に粗品をあげたりして、ゲームっぽくします。
そして、ゲームについて、フィードバックをします。
次に、初期設定パターンの山田様(20年目・時系列)・高木様(20年目・時系列)を使って、他のパターンを見せながら解説します。
ここでのポイントは3つです。
①1年目は50を入れる
50は、株式が皆暴落する数値なので、これを最初に入れると、後は自動的に面白くなります。
最初からどんどん上がってしまうと、「量」の視点の説明がしづらくなるので、1年目は50を入れましょう。
②複数年入力とランダム入力を使い分ける
1年目は50を入れたいので、1〜5年目は複数年入力を使います。
6年目から10年目、11年目から15年目、16年目から20年目については、時間短縮のためにランダム入力を使ってもOKです。
③終わった後、初期設定パターンを見せる
ゲームが終わった後、初期設定パターン(オススメは山田様か木下様)を見せます。
他のパターンを見せることで、理解が深まるからです。
こちらで書いた様に、質問を意識して、どんどん質問を投げかけます。
質問を繰り返すことで、「量×価格」の理解が深まります。
【4】具体的なじぶん年金の作り方:20分
ゲームが終わったら、具体的な「じぶん年金の作り方」を解説します。
商品や制度の特徴など、みなさんが伝えたい方法を解説してください。
【5】じぶん年金が必要な理由(2回目):20分
セミナーの最後に、冒頭で話した「じぶん年金が必要な理由」をしっかり話します。
セミナーの冒頭では軽く触れる程度でいいですが、終盤は時間をとって、しっかり説明してください。
これが、参加者が行動する理由になるからです。
セミナーの冒頭で、「年金が足りなくなる・・・」など不安を煽りすぎると、「説得感」が出てしまいます。
序盤は意識付けする程度で、クイズやゲームでテンションを高めていき、最後に行動すべき理由として、厳しい社会環境の話などをします。
お客様が「じぶん年金作り」を始めることは正しいとお墨付きを与えます。
*会員が使えるコンテンツバンクには、いろいろな社会的な状況を説明するコンテンツが収録されています。
【6】質疑応答・アンケート:30分
そして、セミナー終了予定時刻より早めに切り上げ、質疑応答や、すぐに始めたい人の申し込み、個別相談のアポを取ります。
ここでのポイントは2点です。
①時間より早めに切り上げる
2時間のセミナーの場合、1時間半程度で切り上げます。よく2時間のセミナーを2時間ギリギリ話す人もいますが、クロージングを目的にした場合、それはオススメしません。
セミナーの終了時間ギリギリまで話して、そこからアンケートや個別のアポを取ろうと思っても、参加者はセミナーの次の予定を入れてることもあるため、早く帰りたいからです。
逆にセミナーの時間はしっかり予定に入れているので、30分早く切り上げても、終わったかどうかわからない感じにしておくと、その場にいてくれます。
その時間にお茶を出したりして、ざっくばらんに話したり、質疑応答をしたり、すぐに行動したい方にはその手続きをするようにします。
②すぐに始めたい人のサポートをする
ドルコスト平均法は、コンサル的な要素は少なく、単純にやるかどうかです。
個別相談というより、もうやる意思が明確な人も多いので、そういう人には次の手続きを示します。
アンケートなどに、「すぐに始めたい」などの項目をつけ、「今すぐ客」を浮き彫りにしましょう。
以上がセミナーの基本的な構成です。
緩和と凍結を意識する
セミナーの流れとして「緩和」と「凍結」を意識しましょう。
「緩和」とは、盛り上がったり、テンションがあがって、ワクワクさせることです。
「凍結」とは、緊張感をもたせたり、シリアスな雰囲気にすることです。
セミナーの基本は、「凍結」→「緩和」→「再凍結」で組み立てましょう。
セミナーが始まって冒頭は「今、資産運用が必要な理由」などで、軽い緊張感や目的意識を持ってもらう話をします。
これが最初の「凍結」です。
次に、中盤は「緩和」です。
どんどん喋ってもらったり、ゲームで盛り上がってもらったり、テンションを上げていくイメージです。
海外の自己啓発セミナーや高額なセミナーなどだと、これをトランス状態になるまでもっていきます。
ドルコスト平均法ゲームは、トランス状態にはもちろんなりませんが、座学形式のお勉強では得られない興奮は与えられます。
そして、最後に「再凍結」します。
ゲームであれば、ポイントをまとめて学びを整理してから、ぐっと緊張感を高めていきます。
このプロセスが非常に重要です。
最後に「再凍結」させないで、盛り上がったまま、ふわっとした状態でなんとなく終えると
「あー、今日は楽しかったなぁ」
で終わってしまいます。
最後に「凍結」を意識して、真面目モードで、メッセージを伝えて、「凍結」状態でアンケートを記入してもらいましょう。
再凍結が重要
「凍結」→「緩和」→「再凍結」の流れで、最初の「凍結」と最後の「再凍結」は、3倍くらい「再凍結」に力を入れるといいと思います。
最初の「凍結」はある程度軽めにしておいて、ゲームやクイズで「緩和」して盛り上げていきます。
そして最後の「再凍結」のところで、全力で固めにいくのです。
・年金が足りない!
・収入は増えない!
・インフレ対策が必要!
・寿命が長くなり、長生きリスクが高まる!
・税金や社会保険料などの負担は上がる!
こういう話を序盤にしすぎると、「説得感」が出てしまいますが、終盤に持ってくると、「納得感」に変わります。
なぜなら、それが「行動すべき理由」に聞こえるからです。
人は、何かにお金を払う時、自分に対する言い訳があると、行動しやすいのです。
「このケーキ食べたいなぁ」
「でも、今、ダイエット中だし・・・」
「でも、今日は頑張ったから自分へのご褒美に食べよ!」←コレ
ですから、今、行動すべき理由をセミナーの最後にまとめて伝えるのが重要なのです。
(できれば、あなたの個人の感情も含めて)
あなたの判断・行動は正しいですよ。とお墨付きを与えてあげます。
これが「再凍結」の基本です。
以上のパターンを頭に入れて、ドルコスト平均法ゲームを開催してみてください!
▶️次はSTEP6:ドルコスト平均法ゲーム インストラクターインタビューを見てみよう
STEP1:じぶん年金ゲームの使い方 |
STEP2:初期設定のプレゼン:20年目プレゼン |
STEP3:初期設定のプレゼン:時系列プレゼン |
STEP4:ゲームの基本的な操作方法 |
STEP5:ゲームの運営方法 |
STEP6:じぶん年金ゲーム インストラクターインタビュー |